鼻の病気

当院では、鼻炎や副鼻腔炎などの鼻の疾患に対し、適切な診断・治療を行っています。
鼻炎は「アレルギー性鼻炎」と「非アレルギー性鼻炎」に分類されます。
なかでも「アレルギー性鼻炎」は日本人の約50%が経験しており、スギ・ヒノキなどの花粉による「季節性アレルギー性鼻炎」や、ダニ・ハウスダストなどによる「通年性アレルギー性鼻炎」があります。
発症する時期・状況・症状などのヒアリングや、必要に応じてアレルギー検査を行い、患者さまご自身でも鼻炎の原因や分類を理解することで、より適切な治療が可能となり、症状の改善が期待できます。
このような方はご相談ください
- 鼻水がでる
- ニオイがわからない
- くしゃみがでる
- 頭や顔が痛い
- 鼻血が止まらない
- のどに何か流れる感じがする
- 鼻が詰まった
- 鼻に異物が入った
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎は、身体が特定の物質を異物と認識し、過剰な防御反応としてくしゃみ・鼻水・鼻づまりが発生する病気です。
ハウスダストや花粉・ペットなどが主な原因となります。
診断は鼻腔の確認や血液検査を行い、治療は原因物質の排除や薬物療法、手術などが行われます。また、アレルゲン免疫療法として、皮下免疫療法(注射)や舌下免疫療法が用いられます。
急性鼻炎
急性鼻炎は、鼻腔に急性の炎症が生じる状態で、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状が特徴です。
いわゆる鼻かぜとも呼ばれ、呼吸による空気の通りを妨げることがあります。
治療には、内服薬が使用されるほか、ネブライザーを併用することで症状を早く改善できます。
血管運動性鼻炎
血管運動性鼻炎、または寒暖差アレルギーは、急激な気温変化や季節の変わり目にくしゃみや鼻水、鼻づまりが起こる状態です。
食事の際に症状がでることもあります。アレルギー性鼻炎と似た症状がありますが、アレルギー検査では反応は見られません。
治療には、点鼻薬や内服薬が用いられます。
鼻出血(鼻血)
鼻出血(鼻血)は、鼻の粘膜にある血管からの出血で、軽い刺激や原因不明で起こることがあります。
高血圧や抗血栓薬の影響で止まりにくくなることがあり、鼻の奥に腫瘍がある場合も出血の原因になります。止血には、鼻を軽く圧迫する方法が有効です。
急性副鼻腔炎
急性副鼻腔炎は、鼻腔周りの副鼻腔に炎症が起こる病気です。
主な症状には、鼻づまり、粘り気のある鼻水、頬や額の痛み、顔やまぶたの腫れ、発熱などがあります。症状が改善した後も、鼻づまりや粘り気のある鼻水、頭の重さが続く場合は、慢性の病気に移行している可能性があるため注意が必要です。
治療方法は、細菌を抑える抗菌薬や、薬剤を霧状にして鼻やのどに届けるネブライザーを使用します。
慢性副鼻腔炎
慢性副鼻腔炎は、副鼻腔に長期間にわたって炎症が続く状態です。
主な症状には、長引く鼻づまり、粘り気のある鼻水、頭が重い、ニオイがしないことなどがあります。急性副鼻腔炎が改善しても症状が続く場合、慢性化している可能性があります。診断には鼻内視鏡やCT検査が必要です。
治療方法は、長期間の抗菌薬治療やネブライザーが用いられます。改善しない場合は手術を検討することもあります。
当院では、その他のさまざまな症例に対応が可能です。
より詳しく知りたい方は、日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会ホームページの対象疾患一覧をご覧ください。